映画「魔女の宅急便」を観て、主人公キキのツンデレ度合いに驚いた。

「女心と秋の空」とはよく言ったものだ。女性は非常に厄介な生き物である。

「◯◯だから◯◯して◯◯しよう」と順序立てて話を進めていっても、「えーでも◯◯したい!」と一刀両断。「じゃーそうしようか」と話していざことを始めると、気が変わったのか、他のことに目移りしてる。こんなことはざらにある。

「男性は論理的で女性は感情的」とよく言われる。論理的な男性からすると、感情的な女性の心理というのは理解しがたいものである。今まで女性と付き合ってきて「もっと冷静に考えようよ」と何度思ったことか。

しかし、男性は非常に残念な生き物である。

我々男性は、そんな自由奔放な女性に魅了されてしまい、あら不思議、女性を夢中で追いかけることをやめられないのだ。そう、美しい秋の空を見つめてしまうように。「男性は論理的」とはいえ、本能には逆らえないのである。

映画「魔女の宅急便」の主人公キキから、そんな天真爛漫で自由奔放な女性性を感じた。

キキは、積極的に声をかけてくる男の子トンボに非常にそっけない素振りをしていながらも、パーティーに誘われたら行く気になり、ちょっと遅刻しそうになったら大慌て。

後日トンボに飛行機を見に行こうと誘われ、チャリでニケツして見に行くことに。向かっている道中はとても楽しそうにしていたものの、トンボが他の女友達と話すところを見てへそを曲げる。

そんなキキに、思わず私は「めっちゃツンデレじゃん」とつぶやいた。

まーでもね。結局さ。キキ、かわいいんだよね(男性は非常に残念な生き物である)。