映画「グランド・ブダペスト・ホテル」を観て、遺産の相続人にしたくなるほどのコンシェルジュの接客を受けてみたくなった。

ホテル。私はそこに非日常や安らぎを求めて訪ねる。温泉。景色。そして大切な人とのいつもとは違う時間。環境が少し変わるだけでも心は自然とリフレッシュする。そんなときに大事なのが、ホテルの接客やサービスである。

もちろんホテルの部屋や温泉や料理の質も大事。しかし、細かいところまで行き届いた接客やサービスでおもてなしをしてもらえると、日常生活を送る上で自然と高まってしまっていた緊張が解けて、有意義な時間を過ごせるものである。

私は以前、箱根のホテルに泊まったとき、部屋の質はそこまで高くはなかったがとても心地好い接客をしていただき、気分良く旅行を楽しむことができた記憶がある。おそらく接客しているホテルマンとしては、特に私たちを特別扱いしていたわけではないと思う。

しかし、落ち着いた声のトーン、物腰の柔らかい振る舞い、迅速な対応、爽やかな笑顔。それらがそのときの私の気分にハマったのだろう。もはやそれだけで、不思議と部屋の質がそこまで高くないことがあまり気にならなくなったのである。

人は難しいようで簡単で、簡単なようで難しいものだ、と我ながらつくづく思う。

今回、ホテルが舞台の映画「グランド・ブダペスト・ホテル」を観た。

主人公は、伝説のコンシェルジュ。そのコンシェルジュの常連客のマダムが何者かによって殺され、そのマダムの遺産の高価な絵画の相続人をコンシェルジュにするよう、マダムの遺書に書かれていた。そこからコンシェルジュに殺人容疑がかけられ、物語は始まる。

それにしても、ホテルのコンシェルジュを遺産の相続人にするってすごい。相当気に入ったんだろうね。そんなコンシェルジュの接客、受けてみたい。

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