漫画「千九人童子ノ件」、ハマる人はめっちゃハマるよ、きっと。

概要

夢に破れて都落ちした漫画家が、故郷で出逢った「もの」とは……。

これは「ホラー」か、それとも「私漫画」か?

異才が挑む、新境地にして、圧倒的本領! 驚愕と衝撃の変調伝奇ロマン!

不思議な世界観

この漫画は、以前紹介した漫画「青(オールー)」を描いた羽生生純著の漫画。

そして青と同じく、漫画家が主人公。でも続編というわけではない。
青はバイオレンスな作品だがこの作品はホラーっぽい作品なので、作品の系統として全然違う。

青と比較するとギャグ的要素はほとんどないが、主人公の名前が搬入機材(ハンニュウキザイ)って名前だったりするなど、不思議な世界観は健在。

スピード感と狂気にまどわされて、クライマックス予想不可能

この物語は、売れない漫画家である主人公が故郷に帰り、ある少女が祠に向かって「千九人童子様お願いします」と訴えているのを見つけるところから始まる。
そして読み進めていくにつれ、まずは主人公と家族間の複雑な関係が明らかになっていく。

1巻完結の漫画ということもあってか案外さらっと流れていくんだけど、その複雑さは結構ディープ。
もし実際にこのような家族間の複雑さを大人になってから知らされたら結構ビビるだろうし、人によっては相当ショックを受けるだろう。

さらにその後、主人公とその少女の関係も明らかになっていく。
そこからの展開は羽生生節とでも言おうか。
最初の方は案外ゆったりと話が進んでいくんだけど、このあたりからスピード感が出てきて一気にクライマックスまで駆け抜けていく。

クライマックスまでの展開は、そのスピード感と狂気に惑わされて、まったく先が予想できなかった。

ちょっとアートな雰囲気のある漫画

ホラーものの漫画は初めて読んだんだが、なかなかおもしろかった。
私の好みとしては青の方が好みだけど、これはこれでおもしろかった。

青もこの作品も、共通してちょっとアートな雰囲気がある。この作品でいえば、特にクライマックスあたりはそのような雰囲気が顕著。
なのでそのような雰囲気を楽しめる人じゃないと、よくわからないまま終わっちゃうかも。

絵も独特なので、この漫画も読む人を選ぶ作品だと思う。
ただ、ハマる人はめっちゃハマるよ、きっと。

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