主人公は身を守るために膣にジャガイモを入れている。映画「悲しみのミルク」を観た。

タイトルに惹かれて気になってた映画。

あらすじ

1980年以降、ペルーはある組織によるテロに襲われる。それは政府によって鎮圧される1993年まで続き、ペルーを混乱と恐怖に陥れた。そのテロ戦略の1つが集団強姦だった。

主人公ファウスタの父はテロにより殺された。その現場にいた母は、そのテロにより強姦された。そのとき母はすでにファウスタを身篭っていた。それを知ったファウスタは、強姦から身を守るために膣の中にジャガイモを入れた。

ジャガイモは膣の中で育ち、芽を出す。ファウスタはジャガイモが育ち膣から芽を出すたびに、その芽を切る。

ペルーには「恐乳病」という「母乳を通して悲しみが伝わる」という言い伝えがある。ファウスタそしてその身内はそれを信じており、ファウスタが恐乳病にかかっていると信じている。

そんな背景のもと生まれ育った主人公は、悲しみを抱えながら生きていく。

大きく深い陰鬱な雰囲気の中にある、微かだけど確かに感じる希望

全体的に、結構暗く重たい映画だった。
身内の結婚式のシーンもあり、明るい雰囲気のシーンも少しだけある。しかし、その明るい雰囲気のシーンが逆に暗さを引き立たせているように感じた。

でも、希望を感じさせるところもあり、まったく救いのない映画ではない。
全体を纏ってる大きく深い陰鬱な雰囲気と、微かだけど確かに感じる希望、その絶妙なバランスが好きだった。

観るまえもしくは観たあとに歴史的背景を少し調べた方がいい

私は歴史的背景を知らない状態で観ても楽しめたんだけど、人によってはよくわからなくて感情移入できず楽しめない可能性がある。

雰囲気を感じて楽しむ映画でもあるので私は楽しめたんだけど、そういう映画が得意ではない人は1980年から1990年前後にペルーがテロに襲われていた歴史的背景をちょっと調べてから観た方がわかりやすいかも。
いずれにしても、観るまえもしくは観たあとに少し調べた方がいい。

そうするとファウスタそしてこの映画が、なぜここまで全体的に暗く重たい雰囲気なのかがわかる。

膣にジャガイモを入れる気持ちって想像を絶するレベル

両親がテロによる残虐行為を受ける。
母国に「恐乳病」という言い伝えがある。
そんなファウスタの心情は、なかなか私たちには想像しがたい。

この映画をとおして、そんなファウスタの心情、そしてテロ被害者の心情を感じることができた。

それにしても膣にジャガイモを入れる気持ちって想像を絶するレベルだよね。特に男からすると。

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