新たなモネの魅力に気づいた。美術展「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 「印象、日の出」から「睡蓮」まで」を観に行った。

私は以前、パソコンのデスクトップの画像をモネの「印象、日の出」にしていた。
それくらいモネが好き。

美術展概要

クロード・モネ(1840-1926)は、印象派を代表するフランスの画家。生涯にわたり自然の光の表現を探求した画家だった。
その作品はマルモッタン美術館におよそ150点ほどある。

本展では、その中から選りすぐりの約90点を展示。
うち約7割がモネ自身の手によるもので、他にはモネ自身が収集した作品やモネ愛用の品を紹介している。

年代によって作風が違う

この美術展では、モネの子供のころから晩年のころの作品まで展示されていた。

子供のころの作品は風刺画。個性を特徴的に誇張した人物画は、私のモネのイメージとは違っていて驚いた。
その風刺画を観た風景画家ウジェーヌ・ブーダンの勧めで、モネも風景画を描き始めたんだって。

最晩年のころの作品は抽象画に近い。絵のタッチは大胆で、色彩は鮮やか。パッと見、何の絵かわからないものもあり、こちらもモネのイメージとは違っていた。
このような作風になったのは、白内障を患って色彩感覚が変わったことが影響しているらしい。

私は「印象、日の出」や「睡蓮」のような所謂モネっぽい作品はもちろん好きだが、最晩年のころの抽象的な作品もとても好きだった。

気に入ったモネの作品リスト

雪の効果、日没
霧のヴェトゥイユ
シヴェルニーの黄色いアイリス畑
オランダのチューリップ畑
クルーズ川の渓谷、夕暮れの効果
睡蓮とアガパンサス
睡蓮の池
バラの庭から見た家
日本の橋

印象派が好きな人やモネが好きな人は必見の美術展

土曜日の日中に行ったんだけど、めちゃくちゃ混んでて入場規制までしていた。なので土曜日の日中に行くのはオススメしない。というか土日に行くこと自体避けたほうがいいかもしれない。
あまりに混雑していたので、私は途中から、遠目に観て自分の興味のある絵だけをピックアップしてじっくり観た。

でもその混雑の様子からも、改めて日本でのモネの人気を体感した。若者からお年寄りまで幅広い年代の方がたくさん来場していた。
そしてこれだけ混雑していても、いろんなモネの作品に触れることができるので、やはり印象派が好きな人やモネが好きな人は必見の美術展だと思う。

ちなみに、あれだけ混雑していたのに最晩年の作品コーナーには人があまりいなかった。
やはり所謂モネっぽい作品を観にきている人が多かったみたい。
私としては、最晩年の作品の魅力に気づけてゆったり観られたのはとてもよかった。

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マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 「印象、日の出」から「睡蓮」まで

<期間>
2015年9月19日(土)~12月13日(日)
<会場>
東京都美術館
〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
<開館時間>
9:30~17:30(金曜日、10月31日~11月2日は20:00まで)
<休館日>
月曜日、11月24日(火)
ただし、11月2日(月)、11月23日(月)は開室
<入場料>
一般:1600円
学生:1300円
高校生:800円
シルバー(65歳以上):1,000円
<URL>
http://www.ntv.co.jp/monet/