こんな漫画、初めて読んだ。
ストーリー
宮城県の田舎町に生まれ、身寄りのないイサオ。一方、医者の息子である雅彦は、小学生の頃から、自分が生きていることの意味についてひそかに、深く悩んでいた。
二人が中学生になったある時、イサオは恩師の臨終の場で、人の魂を己に乗り移らせたかのような不思議な力を見せた。そして、次第にイサオに惹かれいった。
雅彦は、高校入試の日に、二人で旅に出ることを決意する。目的は、イサオが産まれた瞬間に目撃したという神様のような存在=トモイを探すこと。これが、二人の長い長い旅の始まりだった。
「言葉にできないとても重要なこと」が描かれている
この漫画はとにかく感想が書きづらい。「どういうところがよかったの?」と聞かれても言葉に詰まってしまう。
どんな言葉を並べてもこの漫画の魅力を伝えきれる気がしないからだ。
そのくらい「言葉にできないとても重要なこと」を漫画化することに成功している。
「言葉にできないとても大切なこと」ではない。「重要なこと」である。
「大切なこと」だとニュアンスが軽すぎる。
生と死、人生、祈り、奇跡、宗教、そして神
生と死、人生、祈り、奇跡、宗教、そして神。
この言葉を聞いて何も思わない人は読まなくてもいいかもしれない。
逆に何か思うことがある人は読んでみるといい。
この漫画に答えが書いてあるわけではない。
ただ、読み終わったあとにあなたの中の重要な何かが変わっているかもしれない。