映画「舟を編む」を観て、久々に泣き疲れた。

私はこういう師弟愛の話に弱い。

ストーリー

出版社・玄武書房に勤める馬締光也(まじめ みつや)は、営業部で変わり者として持て余されていたが、言葉に対する天才的なセンスを見出され、辞書編集部に異動になる。
新しい辞書「大渡海(だいとかい)」――見出し語は24万語。完成まで15年。編集方針は「今を生きる辞書」。個性派ぞろいの辞書編集部の中で、馬締は辞書編纂(へんさん)の世界に没頭する。
そんなある日、出会った運命の女性。しかし言葉のプロでありながら、馬締は彼女に気持ちを伝えるにふさわしい言葉がみつからない。
問題が山積みの辞書編集部。果たして「大渡海」は完成するのか?馬締の思いは伝わるのだろうか?

終始涙腺が緩みっぱなし。

もう何故か冒頭から涙腺が壊れちゃってた。
主人公である馬締(まじめ)くんの真面目で不器用なところが泣けてきてね。いい奴なのに空回りしちゃうっていう。ずっと目に涙を浮かべながら観てた気がする。笑ったところも多々あったけどね。

そしてその主人公を演じた松田龍平さんの演技に感服した。
素晴らしかった。

原作の小説はもちろん、あらすじすらほぼ読まないで観た。観る前は「辞書を作る話」って情報しか知らなかった。なので師弟愛などの絆がベースの話だと思わなかった。映画のジャケットから、てっきり恋愛の話が前面に出てくる映画なのかと思ってた。

辞書編集部の監修が特に好き。

私は、辞書に人生を賭けている辞書編集部の監修(辞書編集部のトップ)が特に好きだった。
やはり私は、自分なりの哲学がしっかりある、まっすぐな人が好きである。

そして、普通の人は心惹かれないような、辞書に対してまっすぐすぎる監修の話に心打たれる真面目くん、じゃなくて馬締くんの姿、そして信頼し合っているそのふたりの関係性もよかった。

「右」という言葉を説明できる?

「右」という言葉を説明できる?
この質問に回答することが辞書編集部に入るための条件。
なかなか難しいよね。
その1つの答えはこのダイジェスト動画にある。
ちなみに監修は別の答えも考えついてたけど、さすがだなぁと思った。