ジャパンでは食後のグリーン・ティーが無料だと聞いたのだが・・・本当か?

All You Need Is Killという漫画を読んだ。

いやー、いい漫画だった。2巻完結だけどかなりの充実度。濃厚です。

舞台は近未来の地球。地球は「ギタイ」という謎の生物により襲撃を受けている。
主人公はその「ギタイ」を倒すための軍隊に入ったキリヤ。
ヒロインはその軍隊を指揮する特殊部隊に所属している、圧倒的な戦闘力を持ったリタ。

キリヤは謎のループにはまり、同じ時を繰り返してしまう。
なんとかそのループを脱出しようと試みるうちに、やがてリタにループしていることを見抜かれる。
そしてリタも実は過去にループしていたことを知り、リタの協力を得てキリヤはループ脱出を試みる。
って話。

まず登場するキャラクターが好き。
主人公のキリヤは冒頭ではなかなか弱そうだが、ループしていくうちにメキメキ強くなり、やがて狂気に満ちていく。その過程は見ていて爽快。でも人によっては怖く感じるかも。
そしてリタは冒頭ではかなり強そうだが、実は哀しい過去があり、それをきっかけに強くなったことがわかる。見た目が強くなさそうなのにめっちゃ強いっていうギャップもいい。
あとちょこちょこ出てくるキャラクターもいい。
戦士の武器などを作る女の子はオタクっぽい風貌や振る舞いだけど、可愛らしいところがある。そして天才技術者。
好きな女性のためにキレてキリヤに喧嘩をふっかけたごっついゴリさんっぽい人は、ループを繰り返して強くなったキリヤより圧倒的に弱い。
などなど。
皆いいキャラしてる。

ストーリーは、いろんな伏線が張られててやがてそれがどんどん繋がっていく。その伏線の多いところが、2巻完結でも充実した内容になっている理由のひとつかな。
でもやはり、主人公がどんどん強くなっていくところが私的には読んでて楽しかった。

時には鬱っぽくなりながら、時には狂気に満ちて、強くなるために、ループから抜け出すために、必死に繰り返す時を生きる。
その姿は綺麗ではないけど、生々しい人間らしさを感じた。

そして、まさかまさかの結末。
あーそうなっちゃうの、的な。

そして読み終えた私たちは1巻と2巻の表紙の色が、青と赤だった理由を知るわけです。
あぁ、切ない。

是非。オススメ。

ちなみに戦闘もの的な書き方したけど、恋愛ものでもあります
ていうかそこがキモだったりします。