私なら、パッと見、超イケてないのに、超モテモテ、な状態を目指す。

花沢健吾著「ルサンチマン」を読んだ。

舞台は2015年、東京。モテない主人公がゲームの中(仮想現実)の女の子に恋をしてのめり込んでいき、やがて仮想現実と現実が交錯していく。
という話。

2004年に発売された漫画で、舞台は2015年(今年)なので、著者花沢さんが約10年前に今年を想像して描いた漫画として読むとなかなかおもしろい。
漫画の中で出てくるゲームまではいかないけど、似たようなゲームは出ているから、案外的外れではない気がする。
秋葉原がオシャレな街になっていて渋谷がオタクな街になっていたのには笑った。
ちなみに主人公がゲームを買った場所は、渋谷のイシマルキュー。

漫画の中に出てくるゲームを作った天才開発者・神崎陽一郎が最初に作り出したAIノアが、人間の知能を超えてやがて自身を神と呼ぶようになる部分は特に好きな展開。
シンギュラリティは今よく語られる問題だしね。

あとラストの展開も結構好き。自分が予想していた展開とはちょっと違っていた。

残念なところは、主人公が惚れたゲームの中のキャラクター月子が私の好みではなかったこと。まぁ単純に女性の好みの問題。

っていうか幼女なので…。小学校高学年か中学校入りたてくらいの年齢、って印象。
ちなみに、主人公と現実世界でいろいろある女性も私の好みではなかった。
実際にこんな人がいたらおもしろそうだなぁとは思ったけど。

主人公は自分と重なる部分が少なかったので、自分を投影して読んで楽しんだわけではなかった。
というか私はゲームをまったくやらないので、そういう点でも根本的に投影して楽しむことはできなかった。
そもそもそういうゲームにのめり込む自分をあまり想像できない。
多分、2004年を生きる著者が思い描いた近未来としての2015年の世界が、話としておもしろかったんだと思う。
こんな世界になることを想像したんだ、という感じで。

ただ、漫画の中では、ゲームの世界に自分の分身としてイケてるキャラクターを作って女の子をくどく、って展開が多かったけど、私だったら自分の分身としてイケてないキャラクターを作ってそこからどう女の子をくどくか、って楽しみ方をするかもなぁ、と思った。
だってイケてるキャラクターを作ったら普通にくどけそうでつまんないし。
最終目標は、パッと見、超イケてないのに、超モテモテ、な状態。

4巻完結なのでさくっと読めた上、内容が充実してたので楽しく読めた。
今年はこの漫画のような世界にはまだなってないけど、いつかこんな未来がくるかもしれないなぁと思う。

楽しみなような。怖いような。

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