これを愛と呼べるのか?

愛のコリーダという映画を観た。
なかなか衝撃的な映画だった。

ストーリーはとてもシンプル。不倫した相手にのめりこんでいく話。ただし、のめり込み度合いはかなり深い。

一番インパクトのあったところは、濃厚なラブシーン。
この映画は、ほとんどラブシーンばかりと言っても過言ではないくらいラブシーンが多い。
そしてモザイクが薄い上にアップで映したりしているため、ラブシーンはその行為をしているように見せているのではなく、実際にその行為をしていることがわかる。
なので圧倒的なリアリティがある。
観ていて、そこまで映しちゃっていいんだ、とか、そこまでしちゃうんだ、とか思った。

過激なシーンだけではなくグロいシーンも少しある。
なのでそういう類いが苦手な人にはあまりオススメしない。
私はそういうシーンがもっとあるのかと勝手に予想していたので、思ってたより少なかったなぁと思った。

映像は全体的に美しかった。
主人公の女優さんの体も美しく、俳優さんは渋くてかっこいい。
昭和の雰囲気と淫靡な雰囲気が合わさって、独特の趣きが感じられた。

また、この作品は約80年前に実際に起きた事件が題材になっていることに驚いた。
昭和史に残る大事件だったらしい。
本当にこんな女性がいたんだなぁ。怖ろしい。

好きな異性を独り占めしたい、という願望は誰しも持ったことがあると思うが、その想いを突き詰めてしまうと社会性を失う可能性があるため、どこかでその想いにストップをかける。
しかしこの映画の主人公の女性は、その想いを徹底的に突き詰めた。
やがて物語は悲惨な結末を迎える。
いや、彼女にとっては悲惨な結末ではなく、望んだ結末だったんだろう。

コリーダとはスペイン語で「闘牛」を意味する。
愛の闘牛。
まさにその言葉通り、激しい愛がそこにあった。

いや。正直なところ私は観ていて、これを愛と呼べるのか?と甚だ疑問を感じたのだが。

観始めたときは、ラブシーンがかなり多いことに少し拍子抜けしてしまった。
しかし観ているうちに徐々に慣れていって楽しむことができた。
評判がいいのを知っていて期待しすぎてしまったため期待以上だったとは言えないけど、とても刺激的な映画で観てよかったと思った。

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